赤ちゃんの予防接種はいつから?新生児は受けられるの? 受け方と準備することとは?!

スポンサーリンク

赤ちゃんが生まれてほっとしたのもつかの間、新米ママさんパパさんには、毎日の、赤ちゃんのお世話にてんやわんや?ではないでしょうか。

そんな中、日本では、赤ちゃんが生まれると、健診など、定期的に実施しなければならないことがたくさんあり、その一つが「予防接種」です。

赤ちゃんが感染症から守るためにこの制度が確立しているのですが、新米ママさんやパパさん達には不安の方もいらっしゃるのでは?

そこで、今回は、「赤ちゃんの予防接種はいつから?新生児は受けられるの?」ということで、予防接種の種類や受け方、準備するものを入れながらご紹介いたします。


まず「新生児」とはどの時期をいうのでしょうか?

「新生児」とは、生まれたばかりの赤ちゃんのことを言い、出生後28日未満をこのように呼びます。

そして、この後は、「乳児」と呼ばれるようになります。
これは、「母子健康法」という法律によって定められています。

【参考サイト】厚生労働省「母子保健の現状」

ところで、新生児にもできる予防接種はあるのでしょうか?

結論から言えば「ありません。」

新生児期では、日本では、一般的には、予防接種は計画されていません。

一番早くて、生後6週間目(生後1カ月半)にできる予防接種もありますが、実際は、生後2か月からのスタートとなります。

どうして、新生児にうける予防接種がないのでしょうか?

たとえば、ロタウイルスの予防接種は、生後6週間目(生後1カ月半)から受けることができます。

しかし、今の予防接種の決まりでは、ロタウイルスは生ワクチンのため、次の予防接種を受けるためには、4週間あけなければなりません。

そうなると、2カ月以降に行われる、ヒブや小児用肺炎球菌などの予防接種が、予定の時期まで受けられなくなってしまいます。

また、赤ちゃんは、生まれてからも、お母さんから様々な病気に対する免疫が受け継がれていますが、この免疫は、生まれて早い時期に失われてしまいます。

そうなると、赤ちゃんの免疫をつける意味で大変困ることになります。

赤ちゃんの予防接種デビューは2カ月から!

このような意味で、生後2カ月から、予防接種を実施することになります。

つまり、生後二か月が「予防接種デビュー」となるのです。

しかし、赤ちゃんにとっては、いい迷惑かもしれません。

でも、そこは、新米ママさん、パパさん達、我慢です。

心を鬼にして?準備を始めてくださいね。

赤ちゃんの予防接種にはどのようなものがあるの?

赤ちゃんの予防接種には、定期接種と任意接種があります。

それには、次のような予防接種があります。

定期接種

  • インフルエンザ菌b型(ヒブワクチン):2カ月、3カ月、4カ月に1回ずつ計3回
  • 小児用肺炎球菌:2カ月、3カ月、4カ月に1回ずつ 計3回
  • 四種混合:3カ月、4カ月、5~11カ月に一回ずつ  計3回
  • BCG:生後5~8カ月に1回

任意接種

  • B型肝炎:2カ月、3か月、7~8カ月に一回ずつ 計3回
  • ロタウイルス:1価(2回接種)生後24週未満までに完了する
    5価(3回接種)生後32週未満までに完了する
  • インフルエンザ:6カ月~年に2回

です。

これらの予防接種を実施する推奨時期は、お母さんから赤ちゃんにあげていた免疫効果の減少、感染症にかかりやすい年齢などを考慮して設定されています。

しかし、とても回数が多いですね。

そのため、新米ママさん、パパさんの中には、「予防接種を忘れた!」という事も。

ですからカレンダーなどに記入するなど、計画を立てて実施しましょうね。

効率のよい予防接種の受け方は?

赤ちゃんのワクチン接種回数は、前述しました予防接種をしっかりやると、15回にもなります。

ですから、効率よく予防接種を受けることが大切で、そのため、かかりつけ医には、早めの予約をして臨みましょう。

赤ちゃんの予防接種を受ける前のチェックポイントは?

    1. お子さんの体調をチェックしましょう。

普段と変わりありませんか?
もし、熱や咳、鼻水が出るなど、いつもと違う場合は、かかりつけ医に詳しく状態を伝えて、予防接種を受けてよいかどうかの指示を受けましょう。

  1. 予防接種の必要性や効果、副反応など理解しましょう。

予防接種の必要性や効果、副反応については、市町村からの通知やパンフレットに具体的に書かれていますので、よく読んで知っておいてください。。

そして、わからないことは、接種を受ける前にかかりつけ医に確認しましょう。

予防接種に準備するものは?

それでは、お子さんの予防接種で準備するものをチェックしましょう。

予防接種前日では特に前日だからといって、特別な準備はありません。

普通通りの生活を送り、入浴をして体の清潔を保ちましょう。

予防接種当日では

  1. 母子健康手帳は持ちましたか。
  2. 予診票の記入はすみましたか。

予診票は、接種する医師への大切な情報です。

その日のお子さんの体調を具体的に記入しましょう。

※予防接種に行く時は、基本的には保護者が同行してください。

それができない場合は、お子さんの日頃の健康状態をよく知っている保護者の方が連れていきましょう。

体調管理を十分にして、忘れ物がないように出かけてくださいね。

まとめ

特に、新米ママさん、パパさんにとって特に気を遣う「予防接種」ですが
「備えあれば憂いなし」です。

赤ちゃんの予防接種についての知識をしっかり持って、お子さんの予防接種に臨んでくださいね。

そして、赤ちゃんにしっかりと免疫をつけさせて、大敵な感染症を防ぎましょう。

母子健康手帳副読本(交易財団法人 母子衛生研究会)参照
公益社団法人 日本小児科学会「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」参照

【参考】
厚生労働省 予防接種健康被害救済制度
独立行政法人医薬品医療機器総合機構医薬品副作用被害救済制度
http://www.wakuchin.net/schedule/baby.html
http://japanvaccine.co.jp/vaccine/caution/caution03.html