現代の日本は、お薬だけでなくサプリメントも活用されてきており、CМや広告などでは、様々な用途に合ったサプリメントのPRが目につきます。
そんな時代なので、若い女性の方々も、自分磨き?にサプリメントを利用される方が増えているようですね。
ところで、若い女性の方々中には、妊娠したことに気づかず、サプリ面と飲み続けている方も少なくないようで、妊娠に気づいてから心配になり、私も、数人の女性から相談されたことがありました。
その中で感じたことは、「女性の中にはサプリメントの正しい知識を持つ方が意外に少ないのでは?」という事です。
そこで、今回は、若い女性のみなさんに知っておいてほしい「妊娠初期のサプリメントとの付き合い方」についてまとめてみました。
この記事の目次
妊娠初期の女性の体はどういう状態?
「妊娠をしたかも」と気づくのは、いわゆる月経が遅れていることで気づくことから始まりますね。
気づいたときは、おおよそ妊娠4~7週(2か月)になっていることが多いです。
この頃に、市販の妊娠判定薬を使用するとわかりますので、結果が陽性の場合には、早めに医療機関に行って診察を受けましょう。
妊娠初期に特に重要な栄養成分は?
妊娠初期は、赤ちゃんが、頭と同の区別ができて、脳や心臓などの主要な器官が作られる時期です。
そのため、赤ちゃんの発育のためにも、特に次の6つの栄養素が必要になります。
(1)カルシウム
カルシウムは、骨や歯を作るのに重要な成分です。
お腹の胎児にカルシウム不足が生じた場合、母体の骨を溶かして,カルシ ウムを補うこともあるようです。
ですから、妊娠中は、胎児の成長にカルシウムを使うため、しっかり摂取することが大切です。
(2)鉄分
赤ちゃんの酸素や栄養素は血液によって運ばれます。
鉄分は、この血液の、大切な成分の一つですので、これが少なくなると、十分な酸素が送られなくなるなど胎児の発育に影響を及ぼす可能性がでてきます。
(3)DHA・EPA
DHAやEPAといえば、魚などに多く含まれている栄養素です.
これは、赤ちゃんの脳の成長を助ける働きがあります。
(4)たんぱく質
たんぱく質は、体をつくるための主成分であり、胎児の成長にとって非常に重要な栄養素です。
普通の食事をしていれば、十分にたんぱく質を摂取できます。
(5)亜鉛
亜鉛は、たんぱく質の合成や、胎児の中枢神経系の発達に大切な栄養素です。
そのため、妊婦初期から中期にかけて、欠かせない栄養素のひとつです。
しかし、亜鉛の過剰摂取は、鉄分の吸収を妨げて鉄分と亜鉛のバランスを崩す結果とありますので注意が必要です。
(6)葉酸
葉酸は、妊娠7週頃までの胎児の発育には欠かせない栄養素です。
これが不足すると、二分脊椎などの神経管閉鎖障害のリスクがでてきます。
そのため、妊娠を計画している女性や妊娠初期の女性は、1日に400μgの摂取を心がけることが大切と言われています。
妊娠初期におススメサプリメントと控えたいサプリメントは?
では、妊娠初期におススメのサプリメントと、控えたいサプリメントにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、代表的なサプリメントをご紹介いたします。
おススメサプリメントは?
- 葉酸:ビタミンB群の一種です。妊娠初期の摂取が重要で、1日に400㎍を目標に補強をするとよいと言われています。
- ビタミンC:抗ストレス、抗酸化作用がある成分です。水溶性のため、多少とりすぎても、尿中に排出されます
。
控えたいサプリメントは?
イソフラボン:ホルモンバランスをくずすため、妊娠中はひかえたいサプリです。
イソフラボンは、食事の中だけで充分取れます。
※使用に注意が必要なサプリメントは?
- 鉄:不足がちになりやすい栄養素です。
特に貧血ぎみの方は、積極的にとりたいと考える方が多いですが、とりすぎると、栄養のバランスが崩れることがありますので、医師と相談して摂取することをおススメいたします。 - カルシウム:マグネシウムやビタミンC・Dなどととると、吸収がよくなります。
しかし、摂りすぎるとトラブルも起きますので注意が必要です。 - ビタミンA:脂溶性で体内に蓄積されるため、過剰摂取には注意が必要です。
妊娠初期のサプリメントの摂取には専門家の意見を聞こう!
もし、妊娠初期の時点で、以前から使用しているサプリメントに不安が覚える方がいると思います。
そんな方は、最初に医療機関に受診した際、「○○のサプリメントを飲んでいた」とお伝えしてください。
診断の結果「サプリメントOK」という事になれば大丈夫です。
サプリメントの中には、お腹の赤ちゃんによいものもありますので、サプリメントを希望する場合は、診察を受けた際に、医師に「自分に合ったサプリメント」のアドバイスを受けるのも一つの手かもしれません。
妊娠初期のサプリメントは、あくまでも補助食品です!
ただし、「栄養は食事から」が基本です。
特に、「妊娠」という女性特有の体の変化には、バランスのよい食事が不可欠です。
サプリメントは、あくまでも補助的なものです。
どうしても、食事では不足する栄養素を補う場合は、「なにが足らないのか」を考えて、サプリメントを選ぶようにしてください。
サプリメントは、正しく使えば心配無用です。
サプリメントは、薬ではありません。
あくまでも「健康食品」に属するものです。
本来は、必要な栄養素は食事でとることがベストですが、そうでない場合もあり、そのため、サプリメントが登場しました。
今では、医療機関でも、妊娠初期の妊婦さんに、「葉酸」「カルシウム」「ビタミンC」のサプリメントを奨励しているところが増えて、使用されている女性の方も多くなっています。
もちろん、過剰に摂取すると、健康を害したり、赤ちゃんに悪い影響を及ぼしたりすることも考えられますので、サプリメントを利用する場合に注意すべきことには、
- サプリメントの種類を絞る(1~2種類にとどめる)
- サプリメントの用法容量を守る
の2つが挙げられます。
もちろん、一番安心なのは、「かかりつけの医師監修」です。
医師から、妊婦さんの体調に合わせて選んでもらうと、もっと安心して使用できるでしょう。
まとめ
いかがですか。
今では、ドラッグストアなどには、ゾロっとサプリメントが並べられているコーナーが多く見かけるようになりましたね。
もし、赤ちゃんを望む女性の方々には、「妊娠する前から、サプリメントの使用には注意をして使用して」とお伝えしたいです。
そして、毎日の食事のバランスに気をつけて、健康な体作りをしてくださいね。