妊娠中には、食事や行動で気をつけなければならないことが多いですよね。
特に初期はつわりなどの症状も出て、いろんなことが安定しない時期です。
妊娠初期におもに自宅の中で気をつけたいことについて、自身の体験や経験を踏まえて4つの項目に分けてお伝えしていきます。
この記事の目次
妊娠初期にしてよい掃除や家事は?
産科の先生のご意見ですが、家事や運動などについて、妊娠前からしていたことは、妊娠中でも普通にしてよいそうです。
マタニティ関連の情報誌などでも、家事について特に制限する内容はあまり見ないので、一般的な意見なのだと思います。
食事を作ったり、掃除機をかけたり、布団の上げ下ろし、上の子の育児など…主婦の方が普段していそうな一般的な家事についてはNGはないということでした。
おなかが大きくなってからは、ぶつかりやすくなったり、転倒しやすくなるので、気をつけたいことも増えるのですが、まだ初期のうちは体調に合わせて普通に家事をしてよいそうですよ。
とはいえ、デリケートな時期なので、激しい動きのあることや、重い物をたくさん持ったりはしない方がいいですね。
大掃除などの予定は見合わせた方が安全です。
運動についても、動きの激しいものや、誰かと競争したりするゲーム性の高いものはNGとされています。
育児中のママでも、お子さんと遊ぶときに、あまり激しいスポーツなどはしないよう、気をつけてくださいね。
転倒や尻もちには注意を!
ふとしたことで、転んでしまったり、尻もちをついたりなどの危険は妊婦さんでなくてもあることですが、妊娠中を通して転倒や尻もちはNGとされていることが多いです。
エアコンの掃除など、高いところの作業は転倒の危険も大きくなります。
パートナーにお願いするなど、転ぶ状況をあらかじめ作らないように工夫してみてください。
もし転んでしまったとき、どの程度までなら大丈夫か不安になると思いますが、転んだり尻もちをついてしまったときは、素人判断をせずに、すぐに病院で診てもらうと安心です。
ちょっとしたことだと、気が引けるかもしれませんが、そういったときにも丁寧に診断に応じてくれるお医者さんかどうかということも、産院を選ぶ基準にしてよいかもしれませんね。
妊娠初期といえば、つわりの時期。つらいときは無理しないで休む!
個人差はありますが、一般的には妊娠初期が一番つわりの辛い時期と言われています。
ほとんどの家事を制限されていなくても、つわりで体調がすぐれず、動くのが辛い日もあることでしょう。
妊娠自体は病気ではないですが、なってみると、ちょっとした病気になったぐらいの辛さはありますよね。
つわりも酷くなると入院が必要になるケースもあります。
場合によっては、母体の安全のために、妊娠を中断せざるを得ないことも。
妊娠初期はつわり以外の妊娠の実感も少ないですが、おなかの中ではあなたの赤ちゃんがどんどん育っていきます。
赤ちゃんの健康はあなたの健康あってこそ。辛いときは、無理をせずにすぐに休むようにしてくださいね。
つわりの仕組みについては、まだ解明されていない部分が多いそうですが、精神的な影響もあるということです。
具合が悪くて家事ができなかったと思い悩んだりすることで、よけいにつわりの症状が重くなる可能性もあるのです。
できないときがあるのは、仕方のないこと。少しぐらい部屋が片づいていなくたって、あなたが健康でにこにこしていられれば、それに代わるものはありません。
気持ちを楽にもって、ゆっくり休める環境を作れるようにしましょう。
お願いするときは、具体的に
つわりの症状には個人差がありますし、パートナーの男性には経験もできないことです。
妊娠中の女性の何が辛くて大変なことなのか、わからないことの方が多いでしょう。
「こんな症状が出て、こんなふうに辛い」ということを詳しくパートナーにも伝えてみてください。
男性向けの体験教室などもありますが、あなたが今何に苦しんでいるのかは、あなたにしかわかりません。
できないことをパートナーに協力してもらうためにも、話せる機会を作ってみてください。
男性は女性にくらべて、行間を読んだり複雑な気持ちを察することが苦手と言われています。
家の中のことに対する価値観も違っているので、体調がすぐれず、お手伝いを頼みたいときは、どういう理由で何をしてほしいか、はっきりと具体的に伝えるとよいと思います。
「今日は体調がすぐれなくて、ゴミ出しに行けなかった。ごめんね。」と、できなかったことを謝るよりも、「体調がよくないのでゴミ出しに行ってほしい」とはっきりお願いして、やってくれたら大袈裟なぐらい喜んでありがとうを言うと効果的です。
好きな人には、謝られるよりも、お礼を言われた方が気持ちがよいのは、男女とも、同じだと思います。
情緒不安定になることも多い時期ですが、上手に自分のお願いを伝えて、パートナーとの絆をより深められるとよいですね。
デリケートな時期ですが、安定期はもうすぐ!
妊娠初期は、いろんな変化が起こりはじめて、ナーバスになりやすい時期です。
心配ごとも多く、不安もあると思います。
何かあったときは、すぐに病院へ。
ママとなるあなたを支えてくれるパートナーには、何でも相談できる環境を作っておきたいものです。
ここを乗り越えたら、いわゆる安定期。
多くの場合、つわりも治まり出産の準備をすることも増えて楽しみな時期に入ります。
赤ちゃんの胎動を感じたり、妊娠している実感も増えます。
いろいろなことができない時間は、長く感じることでしょう。
でも、時間は確実にすぎてゆくもの。できない自分を決して責めないで!
赤ちゃんを迎える準備を楽しめるよう、何よりママの健康を大事にすごしてくださいね。