妊娠・出産を経て女性の体には大きな変化が現れます。
10ヶ月かけて大きくなったお腹は、産後急激に元に戻ろうとします。
この記事では、産後のママの体の変化について、詳しくご紹介していきたいと思います^^
この記事の目次
産後のママに襲いかかるトラブル6つ
後陣痛
妊娠中、赤ちゃんはママのお腹の中で大きくなります。
それと同時に赤ちゃんを守るママの子宮も大きくなりますよね。
出産を終えると、子宮が元の大きさに戻ろうと働くのですがこのときに伴う痛みを“後陣痛”と呼びます。
後陣痛は産後3~4週間ほど続き、痛みには個人差があると言われています。
時間の経過とともに痛みは軽くなっていきますが、早めの子宮回復を望む場合には母乳での授乳が効果的です。
悪露
出産のときに体外に排出された胎盤や、子宮からの出血を“悪露”と呼びます。
生理によって排出される血液よりも多く、通常のナプキンでは対応できない量です。
そのため、産後は産褥ナプキンなど大きめのものを使用します。
産後3~4日は鮮血色ですが、時間の経過とともに徐々に褐色になり、1ヶ月程度で終わります。
悪露の色の経過は、子宮収縮の経過を知ることが出来るので、毎日きちんと観察を続けることが必要です。
また、悪露の出ている場合には感染してしまう可能性もあるので、常に清潔を心がけるようにしてください。
産後うつ
産後うつとは、出産後にホルモンバランスが乱れ精神的に不安定になることです。
出産という大きな仕事を終えたママは、息をつく間もなく、節々の体の不調とハードな育児に追われるのです。
そのストレスから心と体のバランスがとれなくなり、うつになりやすいと言われています。
その症状には個人差があり、イライラしたり涙もろくなったりするケースが多いです。
乳房の変化
出産を終えると、ママの体の中で赤ちゃんに栄養を送るために授乳の準備が始まります。
産後1~3日目に黄色がかった“初乳”が出ます。
初乳には赤ちゃんに必要不可欠であるさまざまな免疫や抗体が含まれており、どの産院でも必ず飲ませるように指導があります。
その後、徐々に白色の母乳に変わってきますが、赤ちゃんにとっては生後6か月ほどまでは母乳の中の免疫で体を守られているので、生き抜くために大切な栄養源だと言えます。
体重の変化
10か月という長い時間をかけて大きくなったママのお腹も元に戻ります。
しかし、出産を終えて体重を測ったら思ったより減っていなかった!
そんな経験をお持ちの方もいると思います。
実際に私も、妊娠中に12kgの体重増加があり退院時の体重測定では6kgしか減っていなくてとても驚きました^^;
しかし心配しなくても大丈夫です。
約1~2か月ほどで元の体重に戻り、赤ちゃんを守るためにつけられた皮下脂肪も経過とともに減少していきます。
しかし、母乳で育児を行う場合には毎日の食事に気を付ける必要があります。
産後思うように体重が減らず、ダイエットを始めるママも多いのですが、赤ちゃんに母乳をあげている場合1日に600㎉ほど消費すると言われています。
そのため、過度なダイエットはママにも赤ちゃんにも良くないことが分かります。
ダイエットに気を取られすぎていると、母乳が出なくなってしまうなど、その他のトラブルも起きてしまうので心配しすぎないようにしましょう。
骨盤の変化
赤ちゃんがお腹の中で成長するために、ママの骨盤は大きく広がります。
そして出産のときにはさらに広がり、痛みを伴います。
産後の経過とともに骨盤は元の位置に戻りますが、その際に、ズレが生じてしまったり骨盤が歪んでいると腰痛や股関節痛などの原因となってしまいますので、注意が必要です。
骨盤を通常の位置に戻してくれるサポートグッズも販売されているので、上手く活用すると良いですね♩
産後の生活で気をつけること、注意点とは?
では、産後のママは日常生活でなにに気を付ければ良いのでしょうか?
注意点を2つご紹介します^^
安静にすごす
産後1ヶ月は「産褥期」と呼ばれ、ママは体を元に戻すためにも出来るだけ安静にしている期間です。
出産を終えて少し時間が経つと、妊娠前のように活発に動きたくなりますが、この期間に無理をすると、体の回復に遅れが出てしまいます。
まったく体を動かさないのもよくありませんが、自分の身の回りのことと赤ちゃんのお世話をするくらいにとどめておくとママの体に負担がかかりません^^
家のことなどは、パパに任せるなどして、出来る限り安静にすごすようにしましょう。
目を休める
安静にして、と言われてベッドで読書やスマホを楽しみたいママもいるかと思いますが、目を酷使することで、想像以上に体は疲れてしまいます。
妊娠中は、身体が水分を溜め込みやすくなっており出産直後もそれは続いています。
そのため、頭痛や肩こりの原因となってしまうのです。
特にスマホやパソコンのブルーライトは脳を活発にしてしまうので、不眠の原因にもなります。
まとめ
出産を終えたママには、思いもよらないトラブルがたくさん襲い掛かってきます。
決して1人で抱え込もうとせずに、頼れる人にはたくさん頼ることが必要です。
産後は無理をせず体を休めて、赤ちゃんとの生活を楽しんでくださいね^^