妊婦さんで温泉に行きたいという人も多いのではないでしょうか。
温泉に浸かると体もポカポカ温まりますし、よい気分転換にもなりますよね。
ところで妊婦さんは温泉には入らないほうがいいとよく言われていて、古くから妊婦さんが温泉へ入ることは禁忌とされてきました。
でもそれには明確な根拠はなく、最近では妊婦さんも旅行で温泉へ行ったりすることも増えているんですね。
実際に私自身も妊娠・出産を経験し、温泉へ行く機会もありましたが、母に「温泉はきお湯が綺麗じゃないから入ったらダメなんだよ~」などいろいろ言われて行くかどうか悩んだ経験があります。
実際に妊婦さんは温泉に入ってもいいのでしょうか。
今回は私自身の経験も踏まえて、お話ししていきたいと思います。
妊婦さんは温泉に入ってOK!?その理由とは?
結論から言うと妊婦さんは温泉に入ってOKです。
先ほども言いましたが、妊婦さんに温泉が禁忌という明確な根拠はないんですね。
ただ、温泉に入るにしてもいくつか気をつけるべき点があります。
まず入る時期に注意しましょう。
妊娠初期はつわりで体調が不安定なことが多いですよね。
体調が良いと思った日でも急に何かのきっかけで気持ち悪くなることもあります。
一番ベストなのは安定期に入ってから、妊娠中期頃までの期間。
後期から臨月近くになると大きくなるお腹で移動も大変になります。
温泉に入ってから破水してしまってそのままお産になったという話もよく耳にしますね。
出産直前になるといつ生まれてもおかしくない状況になるので、安心しては入れるのはやはり安定期と言えるでしょう。
長湯はしない!
次に長湯をしない、熱いお湯に気をつけることです。
温泉はどこもだいたい熱めの温度に設定されていますよね。
10分入っているだけでも結構のぼせてくることもあります。
妊娠していないときのように長めに浸かっていると気分が悪くなったりふらつくこともありますよね。
せっかく来たんだからゆっくり浸かりたい!という気持ちもありますが、温泉に入るときには普段入る時よりは短めを意識して、なるべく早く上がるようにしましょう。
温泉に入ることも体力を使うもの。
休憩を挟むなど自分で工夫できるとよいですね。
また、気温とお湯の温度差にも注意したいところです。
熱いお湯に入って冷たい水風呂に入ったり、寒い外で露天風呂に入るのも気をつけましょう。
温度差は体に負荷がかかります。
できるだけ体力を消耗しないようにすることが大切ですね。
感染の心配は?
温泉はいろんな人が利用しますよね。
また、使われているお湯もきちんと管理されて清潔に保てていればよいですが、お湯の中には少なからず菌が存在します。
妊娠期は免疫力が低下しやすい時期。
温泉に浸かっただけで性病や何かの病気が移ると言われることもありますが、可能性は低いと言われています。
ただ、膣の中に細菌が侵入して炎症を起こし、場合によっては破水などの原因になることも十分に考えられます。
菌は目に見えないのでどんな菌がどのくらいいるのかということははっきりと分かりません。
対策としては、
- できるだけきれいなお湯を使っているところ、管理がしっかりされている温泉を選ぶ。
- 温泉の椅子は使用しない。
- シャワーをしてからあがる。
これらのことを意識しては入れるといいですね。
その他の注意点は?
妊婦さんでもう一つ気をつけたいのが転倒です。
お腹がせり出してくると足元がお腹ですっぽり隠れてしまいます。
また、温泉は下が濡れていてつるんと滑って転んでしまう場合があるんですね。
転んでしまうとお産が早まったりすることがあります。
できるだけ手すりなどを支えにして歩きましょう。
また温泉によっては段差が多い場所もあります。
私自身も経験がありますが、温泉の中にあったちょっとした段差に気づかずに転びそうになったことがありました。
こんなところに段差があったんだ!と気づいたときには手遅れということがないようにしたいですね。
まとめ
これまで紹介してきたように妊婦さんが温泉に入ることは問題ありませんが感染のリスクや転倒などの事故が起こるリスクをきちんと理解したうえで行くようにすることが大切ですね。
また、流早産の可能性がある妊婦さん、安静を必要とする妊婦さんは温泉へ行かないほうがよいでしょう。
分からないとき、疑問に思うときには産婦人科のスタッフに確認を取ってみるのが確実です。
自分が温泉に行っていいのかどうか判断してもらい、一言主治医に伝えておくと安心です。
また、一人で行くのではなく友達や家族と一緒に行くことをおすすめします。
妊婦さん一人だけでは何かあった時に対応しきれないですが、誰か知り合いがいるともしもの時に連絡をとってくれたり、助けてくれるため安心です。
これらのことに気をつけて温泉に行けるといいですね。
今回紹介した内容が参考になれば嬉しいです。