秋になると新米の季節がやってきますよね。
一粒一粒が光っていてほんのり甘い新米は、毎日食べたくなってしまいます。
ところで新米を研ぐとき皆さんはどうされていますか?
意外と正しい研ぎ方、炊き方って知らない!という声を時々耳にします。
今回は、ふっくらおいしく炊き上げるための新米の上手な研ぎ方や炊き方のコツ、保存方法について紹介していこうと思います。
優しくが基本!新米の研ぎ方のコツとは?
まずは、正しく計量してお米を研いでいきましょう。
用意するのはボールとざるです。
まずボールの中のお米に水を入れてさっと回したら、水はすぐに流してしまいましょう。
「え?研がないの?」と思う人もいるかもしれませんが、新米は最初に触れた水を一番吸収すると言われているんですね。
そのため、最初に入れた水にお米を浸しておくと、お米についた汚れやぬかが含まれた水を吸収してしまうことになります。
さっと水を捨てたら、次はお米を研いでいきましょう。
最近は精米技術の進歩でそこまで力を入れて研がなくてもよくなってきています。
逆に力を入れてぎゅっぎゅっと研いでしまうと粒の表面が破壊されて、お米自体の甘味や栄養が外に流れ出てしまい、ふっくらとしたお米に仕上がらなくなってしまうんですね。
以前テレビ番組でタレントさんがネイルが剥がれるのが嫌なのでお米を泡だて器で研いでいた人がいましたが、これは正しいやり方ではないのでオススメできません。
コツは、優しく研いでいくことです。お米についた汚れを取るイメージでボールを反対の手で回転させながら優しく研いでいきましょう。
猫の手のように手を丸くして研ぐとうまくできますよ。
研ぐ→水を流すという作業を、2、3回繰り返すとよいですね。
ところで私は母から以前、とぎ汁が透明になるまで研ぐんだよ~と教えてもらったことがありましたが、あとからそれは間違いだと知りました。
お米のとぎ汁には、ぬかや汚れもありますが、お米から出るでんぷんも含まれているんですね。
透明になるまで研ぐと中のでんぷんまで流してしまうことになるので、少し濁っている程度でやめるようにしましょう。
今まで、とぎ汁が透明になるまでひたすら一生懸命洗っていたので、お米のでんぷんを流していたと思うともったいないです・・。
ふっくらみずみずしいごはんに!炊く前にお米に吸水させよう!
お米は研いだ直後に炊くよりも、1時間ほど水を吸わせたほうがしんが残らず、ふっくらとしたごはんに仕上がると言われています。
炊飯器にお米と水を入れたら、1時間程度水を吸わせてから炊くようにしましょう。
また、朝炊き上がるように夜炊飯器にお米をセットしておくこともありますよね。
長時間お米をつけておくことはよくないですが、一晩程度の時間であれば問題ないでしょう。
炊き上がったら蒸らしてできあがり!
お米が炊き上がったら、早く食べたいですよね。
炊きたてのほうがおいしいんじゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、その前に少しの時間蒸らしたほうが、よりおいしく食べることができるんです。
だいたい炊き上がってから10~15分を目安に蒸らしていきましょう。
お米を蒸らすと、炊飯器の中の水蒸気を吸ってくれて、見た目もふっくらとしたお米に仕上がります。
また、お米の中のでんぷんも消化されやすくなるんですね。
早く食べたいという気持ちがあるかもしれませんが、ちょっとだけ我慢して蒸らしてから食べてみてください。
お米は冷蔵保存が基本!
お米は袋から出した瞬間に、空気に触れると酸化し、時間が経つにつれて劣化し味が落ちていきます。
ポイントはお米が空気に触れないことです。
そのため、お米を保存するときには密閉容器に保存するようにしましょう。
また高温多湿な場所だと、虫が発生する原因にもなってしまいます。
常温で保存しておくと、湿度や気温の高い日もあり、お米の状態が悪くなってしまいます。
その都度保存場所を変えるのも面倒ですよね。
そのため日ごろから冷蔵庫で保存することを習慣にするとよいでしょう。
お米は、10度以下で保存すると虫がつきにくくなると言われています。
野菜室などに入れておけば、常温で置くよりもお米の劣化を防ぐことができますよね。
また10kgまとめて買う場合、すべてを冷蔵庫に保管することは難しい場合があります。
2~3kgを密閉容器に入れて冷蔵庫に保存し、残りは、できるだけ風通しの良い日陰におくようにするとよいでしょう。
まとめ
新米の研ぎ方や炊き方のコツ、保存方法について紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
ちょっと気をつけるだけで栄養を残したままふっくらつやつやでおいしい新米を食べることができるんですね。
これであなたも新米マスターです。
今回紹介した内容をぜひ参考にしてみてくださいね。